「少しでも生活の足しにしたい」。そう考える失業中のママさんたちが、小さなお子さんを抱えて仕事を探すとなると、現実の壁に阻まれてしまいます。「子どもはどこに預けようか?」待機児童は増える一方。待機児童の、さらに待機。順番がまわってくるのはいつのことになるのやら。「このさい無認可でもいいから・・・」保育時間ぶんの請求額以上の時給を支払ってくれる(しかも短時間の)仕事は、そう簡単には見つかりません。現実には夜の仕事ぐらいしかないでしょう。「ネットで探せば安く子どもを預かってくれる個人がいるかもしれない...
内職仕事といっても、たくさんありますが、結婚式の引出物を取り扱う内職仕事もあるのだそうです。お子さんを抱えて「内職 引出物」と検索窓に入力し、実情を知りたい方もおられかと。私も試しに検索してみました。どこで引出物の内職仕事をあっ旋しているのか・・・。いや無いわけではないですが、そこは信用できるところなのか・・・。ほんの数分の間にも、疑問がいっぱいです。内職を騙った詐欺まがいの事件も後を絶ちません。内職仕事を紹介するから、まずは技術を身につけてもらうためにン万円支払ってください、とか、紹介料が発生...
結婚式の引出物の内職仕事を紹介してくれるところが、すべて詐欺集団だとは思わないけれども、やはり私は疑問です。先に書いたように、お子さんを抱えて仕事を探すママさんたちは、現実の壁に阻まれていますから、詐欺集団から見れば、需要があるわけです。ちょっと釣り竿を落とせば釣れてしまう一群に見えることでしょう。そこで国は、そういった需要を考慮して、IT技術をママさんたちに学ばせ、地元企業を巻き込みながら、IT系の内職仕事で働いてもらおうと、ものっすごい額の予算をあてて実際に行いました。フタを開けてみれば平均...
デパートの贈答品売り場でアルバイトをした経験があります。結婚式用の贈答品をはじめ、数々の贈答品を扱いました。熨斗(のし)を書くのはデパート内に、専門の書き手がいて、注文を受けてそちらにデータを送ります。熨斗を書く専門の方々はデパートの社員ですから、熨斗を何枚書いても報酬は月給内です。これを外注して引出物の内職に書かせるとすれば、少なくとも熨斗専門の社員と同じか、それ以下の報酬でなければ、デパート側にとって外注するメリットはないでしょう。ですので、引出物の内職仕事そのものが、外注に出されている件数...